アタシを乱暴に投げ、男たちは笑った。 『萌華!萌華?どうした!』 土の上にあるアタシのスマホから東田の声がした。 「助けてっ、お願いっ。今、河川敷にいるのっ」 「喋るんじゃねーよっ」 アタシが立ち上がると誰かが後ろから思いっきり蹴る。 「ぐっ」 アタシが倒れ込むとその中の一人がアタシの髪をつかんで顔を無理矢理あげる。 「…中々の美人だな。上玉だ。それに首のとこにキスマークまでつけてやがる」 男がアタシの首筋を撫でる。