訳アリ×秘密=ラブラブ






「それで、今日は一つお前に伝えにきたことがあってな」


「なんですの?」



小百合は髪を振り払う。




「俺と金輪際、関わらないでもらいたい」



小百合の微笑が固まる。

俺は唾を飲んだ。



「どういうことですか?」



「そのままの意味だ。俺に近づかないでくれ」




「な、なんでっ?」

小百合が取り乱した顔をする。



「五十嵐 萌華。俺の女を山奥に置いてきぼりにしただろ」



「それは萌華さんが自分で降りたんです」