「番長、これ俺と川本の連絡先だ。アンタのことだ。どうせ削除してんだろ? とにかく、一条はヤバい。アンタのこと本気で消しにくる。なんかあったら絶対に連絡してくれ。 俺はアンタを番長って思ってるからな」 東田がアタシに紙切れを渡す。 アタシはそれをポケットにしまい後ろを向いた。 「ありがと」 そう言ってアタシは二人の視線を感じながら歩いていった。