「おい、お前、深川大雅の女だよな?」 クルリと振り返ると怖そうなお兄さんが一人。 いや、三人。 「そうだけど。何?」 …知ってる。この人たち。 たしか…ケンカしたことあったよね 「悪いな、嬢ちゃん。ちょっと面かせや」 「ヤダ」 アタシが言うとリーゼントで長ラン姿の不良さんたちはアタシを見て笑う。 「何もしねぇから、来い」 アタシの腕を掴む不良。 「触んないでくれる?アタシの顔さ覚えてるでしょ」