大雅が口を挟む。


「てか、小百合が本気になりゃ萌華を東京湾に沈めるなんて簡単だぞ」



東京湾に沈める…



イヤァァ。


死にたくないっ。


「聞いてないよ!そんな危ない情報!」


アタシはマジで焦った。

腕っぷしの強さとかではどうにもならないじゃん…



「だから、萌華を一人にさせないようにしてんだろ。トイレに行くのも絶対誰かと一緒に行けよ」



大雅は長い足を組んだ。



「……てことはだよ、萌華は今日、うちと一緒に買い物いけないの?」