「萌華…」 大雅はアタシの頭に手をのせて言った。 「なあに?」 アタシが聞くと大雅が微笑む。 「一生俺から離れんなよ」 大雅の言葉にアタシは頷く。 「当たり前じゃん。アタシは大雅の女だよ…」 FSCの跡取りとか お金持ちとか 関係ない。 アタシは純粋に大雅が好き。 背が高くて、手が大きくて、イジワルだけど優しくて、 切れ長で鋭い目も さらさらの髪も アタシの髪を撫でる仕草も すぐにアタシにキスするとこも 深くて甘くてゾクゾクする声音も みーんな 全部 ぜーんぶ 大好き