「意外と綺麗だな」 アタシの部屋を見回して大雅が言った。 「意外って失礼だよ。アタシは女子だからね」 喋りながらさりげなくアタシは空手のトロフィーを隠す。 大雅は床に座って珍しげにキョロキョロしてる。 お坊っちゃんには珍しいんだろうなぁ… アタシの部屋は普通の部屋。八畳の部屋に勉強机とかベッドとか押し込んでる。 「ぬいぐるみなんか持って寝てんのかよ…」 アタシのベッドを見て大雅がニヤリと笑う。 「わ、悪い?いいじゃん別に」