アタシたちが言い合っていると詩穂が唐突に笑い出す。
「「何?」」
同じタイミングで聞く。
「ホント、仲いいよね」
詩穂が笑いすぎて涙目になりながらアタシたちを指差す。
「大雅、俺の大雅〜」
コンビニの袋をぶら下げて歩いてきたのは茶髪の同級生。
「…犬だな、お前」
「なんだよっ、大雅っ。俺、お前のために学校からわざわざ出たんだぞ!コンビニまで行ったんだからな」
「高橋…そんなことしなくても」
アタシは目の前の高橋太一を見て苦笑いをした。
「あ、萌華ちゃんと詩穂ちゃんにもあるよー。ココア。大雅はコーヒーとサンドイッチだったよな」
