「そ、それだけ?」
なんか…拍子抜け。
「おう。まあ、ちょっと荒いことされるかもしれないけど…俺はお前を手放す気なんかさらさら無いから」
「若様…お熱いですねっ」
頬を高揚させて榛葉さんが大雅を見て笑う。
「坊っちゃんがそんなことおっしゃるなんて」
ジェーンさん、目に涙を浮かべちゃってます。
「……お前ら外出ろ」
「あ、アタシ帰らなきゃっ。もう8時過ぎてるし…」
恥ずかしくなってアタシは帰ろうとした。
でも…
「は?お前はしばらく俺んちに泊まるんだよ。小百合の差し金で変な事件に巻き込まれたらこまるしな」
