「……で、デカい」 アタシは門の前で立ち止まり異様な雰囲気を醸し出す家を観察する。 純和風の日本家屋の周りには日本庭園 映画のセットみたい… 「何、突っ立ってんだ。早く入れチビ」 大雅は慣れた感じでアタシの部屋と同じくらいの大きさの玄関で靴を履き替える。 アタシも靴を脱いでスリッパを履いた。 FSCの跡取り息子… 超お金持ち… アタシの彼氏が? 野菜が嫌いな大雅が? 「こっちだ」 離れにアタシを大雅は連れていくと洋間にアタシを通す。