アタシは… 自分の目を疑った。 目の前にはでっかいヘリコプターが飛んでる。 降りてくるのは… 大雅。 白馬の王子様ならぬヘリコプターの王子様。 アタシは目をこする。 「悪い。待たせた」 ハシゴを使って降りてきたのは大雅、アタシの大雅。 「こっちこい」 アタシは大雅のもとに駆け寄る。 大雅はアタシを抱き締めてなんかロープをくくりつける。 「ジェーン、引き上げろ」 大雅が叫ぶとアタシと大雅はどんどん上がっていく… 「…??!!!」 「動くなっ、萌華っ。落ちたら死ぬからな」