「榛葉、ヘリ。ジェーンはこの番号の公衆電話の位置調べろ。あ、食い物なんか用意して」 俺は立ち上がって二人に言った。 「坊っちゃん、用意はもう全てしてありますよ。電話で話している間に」 ジェーンはニヤリと笑う。 …相変わらず有能な二人だ。 「すぐに出発」 俺は自宅のヘリポートに向かい専用のヘリに乗り込んだ。 「若様、近くにヘリポートがありませんがどうしますか?」 「んなもんハシゴ下ろせ。俺が下りて萌華をつれてく」