「今日は結構ですから、また後日お会いしましょう。萌華さん是非彼氏さんに電話をかけてくださいね」 アタシに向かって微笑む小百合さんはなんだか恐ろしかった。 「…失礼します」 アタシはベンツのドアを開けて逃げるように走った。 だけど… ここ、どこ? アタシが立っているのは山の中の車道… えっ…? 原宿? あれ? アタシ…騙された? でも… えっ? あっ、大雅に電話しなきゃ