「それは貴方の勘違いでしょう。それか大雅さんに遊ばれているんですよ」
微笑む小百合さん。
ベンツは止まったまま。
「う、ウソです…何かの間違いですよ、こんなの。だって大雅は公立高校に通う普通の高校生ですから」
「ウソだとおっしゃるのなら今日の午後に電話をかけてみたらどうですか?出たら私のウソですよ」
アタシは固まった。
…悔しいことに大雅はアタシに隠し事をしてる。
それが、小百合さんの存在でも不思議じゃない。
ネズミーランドは人気のテーマパークなのにガラガラだった…
もし、大雅がFSCの跡取りなら貸し切りにしたっていう可能性もある。
