「萌華。お昼一緒に食べよう」
入学式から1週間。
アタシは新しく出来た友達を見て笑った。
山谷 詩穂
高校に入学してすぐに出来た友達で可愛くて可愛い。
アタシはそんな詩穂と一緒にお昼ご飯を食べていた。
「で?深川君はどうなの」
「いきなり何??」
「だって仲よさそうだし隣だし萌華カワイイ」
「色々と、ううん、かなり変だったよ。今のセリフ」
「え?何が?」
「一つ目、アタシは深川と仲良くないし悪いよ。二つ目、アタシはカワイイけど詩穂ほどじゃない」
「お前、可愛くないぞ」
そう言ってアタシのお弁当のオカズを奪ったのは深川。
