「お前……。あ、あいつの
事好きなのか……?」


と、耳元で甘い声が響く。


「───っ」


思わず肩がピクッと反応する。


「す、好きじゃないですって
言いたかったんですけど、
壁まで追い詰められて……。
長瀬先輩に
今さっき助けられたんです。」

「ふーん。じゃあ、俺に
何かお礼してくれる?」


「あ、そっか!
助けてくれましたもんね!
何でもいいですよ?」