計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー


「…ほんと、

可愛くて綺麗な女の子って性格悪い」


「そうかな、初めて言われたな…」


「トイレ行くのだって嘘だったんでしょ」


「…あなたこそ、

嘘なんじゃないのかな」


長い腕が迫ってきて

昔に感じた恐怖心が邪魔をして、

本当なら可愛い子をしなくちゃいけないときは

駄目だけど、


「さわらないでっ、

あなたみたいな人大嫌い」


手を振り払ったの。