――― 「落ち着いて、 どうしたんだ」 と、彼女を落ち着かせるんだけど、 バイト中だってこと分かってほしい…。 「今、 このバイトの人に照れてたよね! 誠人くん、ホモじゃないよね!?」 「はあ?違う…違う」 なりふり構わず俺に抱きついて、 敵意を男の大学の友達に向けられてる。 「誠人くんは私の彼氏なんだからね!」 と思うに、 勘違いなんだけどさ。 数分前に、 友だちは俺に手を振る 可愛い愛奏のことを聞いてきたんだ。