目を覚ますと、そこは白で統一された明るい部屋の中であった。

(…病院?)

 前と同じような記憶が彼女の頭によぎり、心から安堵している自分に気付いていた。

(深雪と、先生は…)

 頭を左右に動かし、回りを見てみる。しかし、この病室にいるのは、深空一人だけであった。