(…拒絶されてるのかな)

 近くのスーパーまでの道程で、さっきの出来事を思い返していた。しかし、手を繋いだ手の温もりを思い出し、雄二の想いが余計に解らなくなる。

(焦っちゃ、ダメだよね…)

 そう思ってみても、深空の口からは、ため息が漏れていた。

(もっと、強くならなくちゃ…)

 ついコートの上から自分のお腹に触れてみる。

(信じよう… 先生のことを)

 新たに決意を固め、深空は歩きだした。