LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜

(これじゃぁ、まったく解らない…)

 自分は、炎で夜の闇が赤く燃えている様を見つめるしかできないのか…?

 深空はガクガクと震えるひざを抑えながら、雄二の無事を願うしかなかった。

(…せめて、無事なら連絡してよ!!)

 手の平で握りしめた深空の携帯には、何の知らせも届かない。深空は、肩を落としてその場を後にした。

(部屋に戻ろう。ひょっとしたら、帰ってきてるかもしれない…)

 その微かな希望が、深空の折れそうな心を奮い立たせていた。

 しかし、彼女の冷静な部分が小さく囁くのだ。家に帰っても、きっといない…、と。

(どこにいるの…?)

 何度も彼の携帯に電話する。しかし、結果は同じだった。