幸せは、いつまで続くのだろうか。

 これは、深空の正直な胸のうちだった。

 永遠に死ぬまで続くのか、いつか泡のように消えてしまうものなのか…

 幸せだと思えば思うほど、深空の疑問は深まっていく。

 もちろん、永い人生において、いいことばかりではないことくらい心得ているつもりである。しかし、今、この幸せが泡のように消えてしまったら…

(あたしは、一体どうなってしまうのだろう…?)

 お腹をさすりながら、この瞬間でさえも成長しているお腹の子を思いながら、深空はついそんなことを頭に巡らせていた。