「――ホリス..もしかして」 思い当たる考えを口に出そうとした時 伏せていた目を持ち上げたホリスと目が合う さっきのどこか頼りない声を出していた本人だとは思えない程 冷たい目をしたホリスと 「不審な動きがあれば、私は迷う事なく、そなたを殺す」 「――」 「忘れるな。そなたは、この国の民ではない」 強い言葉でそう言って、俺を睨みつけるホリス 真っ赤に燃えるその心は 騎士としてか それとも―――?