「それでも、俺は幸せだと思える」 途端に悲しくなって瞳を歪めた私に、優しく微笑みかけるアレン 大きな手で私の髪をすいて、髪先に唇を重ねた 「こうやって、君の側にいられる。それだけで、俺はいい」 守れるだけで、いいんだ。 最後にそう付け加えて、私をぎゅっと抱きしめたアレン 大きな体にスッポリと収まって、彼の熱が私にうつる このまま溶けてしまえばいいのに、と思う 彼と私の体が、溶けて1つになればいいと そうすれば、離れる事はないのに 大きなアレンの背中に手を回して 本当に、そう思った