「苦しいのだ…アレン――行くな」 ツ・・・と一筋の涙が彼女の頬を伝う 細い顎先で、雨露の様に光って俺の手の甲に落ちた じんわりと広がる温かさが 俺の心を満たしていく カタンと心の中で、何かが傾く その瞬間、彼女を強く抱きしめた 細い彼女の体を、強く もう戻れない。と心の中で思いながら 「どんな事があっても」 「――」 「俺はレイアの側にいる」 脳裏に浮かぶ、風の国 美しく輝く、海 眩しい程の、民の笑顔 それらを閉じ込める様に ぐっと彼女を一度抱きしめた