「ありえないっ! 竜族は滅びたはずだっ!!」
悲鳴にも似たゼファーの声が辺りに響く
その視線の先には竜族の象徴でもある黄金の旗が、風に揺れてなびいている
その光景を見て、古くから伝わる伝説を思い出す
―――〝君の国が敵に脅かされる事があれば、必ず助けに来る″―――
輝く太陽を背にした竜族の軍隊
そして一瞬の静寂の後、世界は再び地響きの中に落ちた
雄叫びと共に森の中から飛び出してくる、おびただしい数の軍隊
それに向けて、ガスパルもゼファーの合図で突進していく
その光景を見て、再び剣を天に向けて指す
「この期を逃すな!!! 続け――っ!!」
そう叫んで、勢いよく馬を蹴る
再び荒れ狂う嵐の中に飛び込んで、ただただ前に進んでいく
再び降り注ぐ
光の中へ



