私の言葉を聞いて、まるで同意する様にコクンと小さく頷いたホリス
その途端にドクンと心臓が大きく鳴る
「ダメだっ! ホリス止めろっ!! 生きては帰れぬぞ!」
「分かっております。しかし、このままでは城はアレンが来るまで、もちませぬ」
「しかしっ!」
「アレンは必ず戻ってきます。それまで、ここと――あなた様を守らなければ」
強い眼差しは一つも揺るがない
もう決めたのだと。そう言っている
「――嫌だ...ホリス」
「先程の言葉をそのまま、姫様にお返しいたします」
「――」
「例え、最後の一人になったとしても、決して諦めないで下さい」
その言葉に、ポロリと一粒の涙が頬を伝う
行ってしまう
ホリスが――行ってします
二度と会えなくなってしまう
「私は、ずっと兄の背を追ってきました」
「――エル、の?」
唐突にそう言ったホリスの言葉に首を傾げる
私の兄様の側近をしていた
ホリスの兄、エル
優秀な男で、最後までこの国の為に戦ってくれた



