辺りが水を打った様に静まりかえる

目の前に映るのは、太陽の様に輝く黄金の瞳だけ




「伝説は誠であったっ――」




すると一人の大臣が涙を流しながら、その場に崩れ落ちた

すると、それにつられる様にして周りにいた騎士や大臣達がその場に平伏しだした




「戦士の国の王子が帰ってきたっ――竜族の王子がっ‥戻ってきたっ!!!我らの国を救ってくださるっ」




声を詰まらせながら、アレンと私に平伏す大臣や騎士達

疑っていた者達も、次々と信じられないといった様にアレンを見つめながら、膝をついていく



その姿を見たアレンがゆっくりと体を起こして、周りを見渡す



眩い程の黄金の瞳

どこか威厳に満ちた、その姿




「兵を集める。竜族の誇りをかけて、この国を守ってみせる」





どこまでも響く、その声が

暗闇の中に堕ちた、この国の光になる