「アレン...」
無意識にその名を零す
すると、部屋に溢れかえる様に立つ騎士や大臣達の間を抜けて、こちらまで歩み寄って来たアレン
暗闇の中でも美しく輝く、黄金の瞳
その輝きが、まるでこの光の落ちた世界の一筋の道標の様に感じる
「道があるとは、どういう事だ」
私の前まで歩み寄ってきたアレンに、ホリスが訝しげに声を上げる
すると、微かに微笑んだアレン
「援軍を呼ぶんだ」
「――何を今更。この国に援軍など来ない」
嘲笑うかの様にそう言うホリスが、重たい鎧を鳴らしながら、アレンの側まで歩み寄る
そう――
この国に援軍など来ない
他の国との交流を一切行わない、この国は
孤立している
今まで、この国の存在や場所を知られない事で、戦などは起きなかったが
逆に、それが仇になってしまった
「レイア」
そんな時、突然アレンが私の名を呼ぶ
ゆっくりと黄金の瞳を私に向けて、優しく微笑んだ



