「あなた様は民を率いて、再びアネモスを築くのです――それが、王家の役目」
「――」
「アネモスの血を途絶えさせてはいけない。例え故郷を奪われようとも、生きるのです」
苦しげに瞳を歪めるホリス
それでも真っ直ぐに伸びる、その志は揺るがない
「――他に...道はないのか」
頼りない自分の声が伸びる
民や騎士達を盾にしてまでも、私は生きながらえなければならないのか
国が亡びるのに、王だけ生きているなど
滑稽ではないか
父様や母様、兄様は
その身を滅ぼしてまでも、この国を守ったというのに
「他に道はありません」
明かりを失った部屋にホリスの声が落ちる
他の騎士達も心を決めているのか、その瞳は揺るがない



