「――アレン」
ゆっくりと俺の名を呼ぶ父
その瞳が真っ直ぐ俺を射ぬく
「兵を集めるのだ」
父のその言葉の意味を一瞬で理解する
俺の役目
俺にしかできない事
「竜族の王として、兵を集めるんだ」
――俺の名は、いわば甘い餌だ
この名の元に戦士たちが集まる
強大な力を持っていた竜族
それこそ、この世界の多くの国が竜族の支配下にあった
そこで結ばれる契約は1つ
互いの招集には、必ず答えよ―――
「国が滅びた今でも、竜族の影響力は計り知れない。それこそ、1つの国を簡単に動かせるほどのな」
ニヤリと父の唇が上がる
――〝勝つ方法が1つだけある″――
先程の父の言葉が甦る
その意味をようやく理解する
「竜族の王として、再びこの世に出るのだ、アレン」
ぐっと俺の両肩を掴んで、父がそう言った
一筋の希望と共に



