一瞬にして、過去がフラッシュバックする
あの美しい池の畔で、レイアが見せてくれた物
薄い白を帯びて、光があたる度に虹色に光る、あの石
この国を映し出した様に美しい――王家の石
そして、この国に息づく伝説
――〝別れ際に、姫に持っていた美しい宝石を送った。その男の国の、王の石と対になる宝石を″――
あの日見た宝石と色違いの石
真っ赤な炎の中にも、鮮やかに光る虹色
愛の証でもある、その石が
俺の前で輝く
1つも色褪せずに
「この石には、竜族の紋章が彫られている」
「本物‥なのか」
「これを持つ者が、世界の騎士の頂点の証だ」
「――」
「お前の本当の名は、アレン=グラディウス」
「グラ...ディウス」
今や伝説となったグラディウス家
栄華を誇った戦士の国、竜族の王家の名
この世の戦士達の頂点
「お前は正統なる竜族の王位継承者だ。そして、生き残った王家の者だ」



