「―――指導、を...」 暫くの沈黙の後、微かな声が風に乗ってやってくる 目の前には、猛烈に悔しそうなホリスが両手を握りしめて俯いている 「ん~? なんだって? 聞こえないぞ?」 そんなホリスを煽る様におどけて見せる父 本当に、どうしようもない もちろんホリスの勘にも触り もの凄い恐ろしい顔で俯いていた顔を戻した しかし 「私に、そなたの知識を授けて欲しいっ!」 空気を震わせる様な、透き通った声がどこまでも響く どこか怒りに任せて叫んだ様にも聞こえるが