「レリーヌの滝の方に行ってみよう」 言葉に詰まってしまって、急いで話題を逸らす この脱走癖さえなければ、本当に素晴らしい父なのに 大きな水音を立てて空高くから、滝が流れ落ちる いつ見ても、素晴らしい滝だ 秋空の下、レリーヌの滝を見つめていると、少し離れた所にいたホリスが声を上げる どこか、溜息混じりに 「いたぞ」 その声に反応して、ホリスの方を向くと 顎でクイっと滝の側を指された