「明日は満月だ」 見上げた空に、そう呟くレイアの言葉を聞いて そうだな。と思う 暗闇の中で、輝きを放つ月 美しい銀に輝いて、世界を照らしている そして視線を落とせば、目の前には色とりどりの花畑が広がっている 息を飲む程の、美しい世界 「――父にも、見せてやりたい」 この美しい世界を 柔らかく、暖かな世界を 伏し目がちでそう言った俺の頬に、そっと指が触れる 視線を上げると、少し悲しそうに笑うレイアが俺の頬を指の背で撫でていた 思わず、その手を取って強く握る じんわりと広がる熱が心を癒す