「~っ!!」




 どれだけ殴られたんだろう。


 それに耐えられた私をちょっと褒
めてあげたい。





「無理すんな。




 …本当に、ごめんな…」




 あぁ…








 また悲しそうな顔をする。






「本当に大丈夫だから…。



 気にしないで!!」




 精一杯の笑顔でしか、楓に気遣う
ことができない自分の無能さを憎む。