楓side 呆れるほどの叫び声。 甘えるような上目遣い。 この学校に来てから、それは毎日 見てきた。嫌だともいえない。 逃げるようにしてやって来たのが、 体育館裏だった。 「二度と調子に乗れないようにして あげますわ!!」 その言葉を聞いてすぐ、誰かが殴 られるような鈍い音。 誰かが傷つけられている。 そう考えただけでいても経っても いられなくなる。