流れ星と君。




 事の始まりはほんの数分前-


「早川瑠衣さん、いるかしら?」


「は?」


 いきなり自分の名前が出たことに
驚いて、ドアのほうを向く。

 そこには、化粧の濃い4人の女子
が立っていた。



「いたわ。ちょっとついて来て下さ
 る?」


「何でまた…」

「いいから、ね?」


 にこっと笑った彼女はその顔から
は想像もつかないような力で私の腕
を引っ張った。



 私は素直についていくしかなかっ
た。