眠い目をこすりながら、私はのろ
のろと学校への道を歩いていた。
 
 

「瑠衣ーー!!!おっはよー!!」

 この大きな声は…

「エイカ!!相変らずだね…」

「何がだっつーの!!」

 ばしっと肩を叩かれる。
 

 この大きな声の少女は、前田エイ
カ。彼女とは一番付き合いが長く、
親友のようなもの。

「聞いてー!!

 お年玉でアーミーの新作大量に買
 っちゃった!!」

「エイカって本当に好きだよね、

 アーミー。」

「だって質いいのに安くてカワイイ
 んだもん!!」

「だったねー。ははは。」