「彼女なら職員室行ったから、しば らく戻ってこないよ。」 「えっ…」 それは長そうだな…。 美穂ちゃん頼られてるもんね… 「なんなら、オレが渡しておこうか?」 「え?いいの?」 伏せていた顔をばっと上げる。 そこには、度アップの彼の顔。 ち…近…!! 「わわっごめんなさい。 それじゃあ、『ありがとう』って 言っといてください。では!」 赤い顔を隠すようにそそくさと去 っていった。