彼が去ってから、何分経ったのだ ろう。 ボーっとしていた私は、本来の目 的を思い出し、上まで上がる。 すると、そこに何か光るものが見 えた。 「何?これ…」 手に取ってみると、ネックレスの ようだった。 「あ…きっとさっきの人が落とした んだ…! 届けないと…!!」 そこまで言ってはっとする。 「彼、どこに住んでるんだろう…」 それに、さっき言っていた。