杏華に言われた言葉が頭から離れない。
好きな人が被るなんて。
ずっーと、これだけを繰り返した。
またまた、ぼーっとして帰り道。
あっという間に家に着いた。
栞夏「ただいまー!」
母「おかえりっ♪♪」
いつになく上機嫌な母に不思議だと思って部屋に行った。
しかも、語尾に♪がついてるような言い方…。
栞夏「はぁー、疲れたってえええええええ!?」
そこには、私の大好きな人が居ました。
聡太「(-_-)゜zzz…」
しかも、寝てる。
栞夏「聡太ー!」
聡太「ん?あっ、おかえり。」
ふわふわ言いながら言う聡太。
コイツ寝ぼけてる!
栞夏「何で私のベッドで寝てるの!?」
聡太「待たせてもらってたら寝てしまいまして…」
栞夏「だから、お母さん機嫌よかったんだ。」
聡太「ドッキリ大作戦はどうだったかね?」
栞夏「ばかっ!」
ペシっと頭を叩いた。
よく考えれば杏華がこの光景見たらどうなるんだろ。
そんなことを考えてると…。
ーペシッー
栞夏「痛い何すんのー?」
聡太「さっきのお返しだ!」
そんな、幼稚な遊び。
いつまで経ってもこんな関係でいたいの。
だけど、幼馴染みって言う壁を壊したい。
片想いは切なくてキュンキュンがたくさんありました。
栞夏「何の用ですか?」
聡太「特に用はない!暇だから来た!」
栞夏「家で勉強しなさい。」
聡太「えっ!違うよ!栞夏に会いたいから来たっ!」
サラッと爆弾発言したけど。
その言葉本気にしちゃうよ?
片想いはすごく切なくて私もびっくりするくらいでした。