「私といて、楽しい?」

「彩音はおとなしそうにみえて、
実はすっごいよく喋るし、
考えてることが楽しいし、
それに可愛いし。

そう、せっかく可愛いんだから、
そんな顔しなーい。」

って言って、頬っぺたを引っ張った。

柔らかい。

グニグニ

「あ、ありがと。
って、いつまで触っとんじゃ!
そろそろ痛いわ!」

「あ、ごめんごめん。つい、気持ちよくて。」

「私にとって、雪乃とたきのりが一番だから
そっちが嫌いになっても、
友達で居続けてやるから、覚悟しとけよ?」

「おう!望むところだ。」


なんで今更、そんな事を言うんだろ?
わっかんないなー
とか思って応援をして、
気がついたら、
雪乃がもう少しで勝てそう。という、
試合の局面まで来ていた。

すごいねーと彩音を見ると、
彩音の視線は、雪乃よりも奥に向けられていて




その視線の先には、




谷中先生がいた。