だけど、ひとつだけわかることはある。

俺は、
他の誰よりも滝野のことが大事なんだ。

今日、それに気づいた。

《何かあったら、どうするつもりなの?》

滝野に何かあったら、
俺は、俺でいられなくなる。
そのくらい、俺は滝野が大事なんだ。

《責任、取れるの?》

そんな難しいことはわからない。

だけど、
俺は、あいつを
できるかぎり、支えてやりたい。

教師としてでも、
同じアパートの住人としてでもなく。

男として、あいつを。


そう。


俺は、


滝野のことを、


ただ一人の男として、


愛しているんだ。