先生の「特別」にしてくださいっ!

でも、先生。

本当に私といて楽しいの?

本当は取り巻きの子達といた方が
楽しいんじゃないの?

「滝野?どうした?急に黙って。」

きっと、二階に住んでるのが私だから、
仕方なくだよね?

「ご…ごめんなさい。」

「いや別に、謝ることじゃないけど…」

「私なんかが二階に住んでて、
ごめんなさい!」

「はあ!?お前、何言ってんの?」

「どうせ二階に住むなら、
もっとほかの子が良かったですよね。」

「ちょっと待て、一回落ち着けって。」

「………………」

「あのなあ…滝野。」

「はい…」

「さっき俺が楽しいって言ったの、
嘘だと思ったわけ?」

「…すみません。」

「はあ…
俺が楽しくもないのに、
楽しいなんて言うわけないだろ?
俺ほど単純な人間はいないと
自負してるけど。」

「たしかに。」