「今日は土曜日だから、
谷中先生いないのかあ…
なんかやる気なくすなあ…」
「でも相澤は良いじゃん。
あんな風に先生と近くで話せるんだから。
こないだなんて、先生に頭撫でられてたし。
さすが、先生のお気に入り!」
「やめてよ。あれはたまたまだって。」

友達と先生の話をして、嬉しそうな相澤さん。
いつだか雪乃をいじめようとしてたくせに
あんな風に笑っちゃって。

先生のお気に入り

だなんて言われて…

先生に、相澤さんと仲良くすれば?
って言ったの私なのに…
そんな私の気も知らないで…


私の感情はもはや、嫉妬ではなく、
哀しみの方に近かった。

他の人が質問したら、
嬉しそうに答えるのに、
私にはそっけなく接された。

私と学校では雑談したくないってことなの?



先生は、生徒の私とは話したくないの?