でも、体育の後は眠くなるから、
本当に授業が面白いといいなあ…


キーンコーンカーンコーン…

そんなことを考えながら、
授業の準備をして、
なんとなくボーっとしてたら、
本当に眠くなってきた。

いかんいかん
流石に初回から
寝るわけにはいけない。

ガラガラガラ…

そんなことを考えていると、
噂の谷中先生が入ってきた。

「あ…」

あの人知ってる。
入学式の日にぶつかった人だ。

やっべえ…
覚えてないよね?
覚えられてたら、第一印象最悪だよ、私。

「どうも、谷中です。
今年、この学年の日本史を担当します。
ええーっと…このクラスの人は、
全員、はじめまして、だよな?」

先生はクラスを一通り、見回して、言った。
セーフ!
覚えてない。よかった。

「これから一年よろしくなっ!
というわけで、早速テストだ。」

え?いきなりかよ。
と思ったのは私だけではないらしく、
クラス中から、えー!っとブーイングの嵐。

「まあ、テストと言っても、
成績に響くやつじゃないから。」

当たり前だ。
初回の授業のテストの点数が、
成績に響いたら、たまったもんじゃない。

「お前らがどのくらい
日本史の知識を持っているのか、
知りたいだけだから。」

と言って、紙を配り始めた。