キーンコーンカーンコーン…

昼休みが終わって五限、日本史の時間。

「まさか、
昼休みをすべて使うことになろうとは…」

結局、
生物の実験は昼休みを使って、
ノートまとめまで、
どうにか終わらせることができた。

他のチームはとっくに終わっていたというのに
雪乃の顕微鏡の使えなさには
いつもびっくりさせられる。

…まあ、今日はほとんど何もしてない
私も悪いけどね。


「日本史は今日も自習かな?」

と雪乃が言う。

「自習でしょ、多分。」

と思うんだけど。



ガラガラガラ…



「違うみたいだね。」

雪乃がそう言うと同時に、

私は目を疑ってしまう。


そう。

ドアを開けて、

谷中先生が入ってきたから。