あれから何年かの月日が流れて……


今でも、街を歩けば、お前に似た人を見ると体が反応してしまう。


そのたび、お前はもう居ないと思い知らされる。



人は失って、初めて…
無くしたものの重さを知る。




消せない過去に、俺は一人立ち尽くしたままで。



思い出の破片を胸に抱き続けるだろう。



この悲しみも縛り付けて。


―end―