「最低!信じらんない!今まで優しかったのもこんな事するためだったんだ!」

「下心なしでこんな事するか!」

それと同時にミチルは手がでていた。

パチンという音が広い公園内に響いた。

「最低…」

ミチルは涙を含んだ声で言った。

しかしそれ以上に健人の声も震えていた。

「好きなやつに触れたくて何が悪いんだ…お前の喜ぶ顔が見たいし、笑って欲しい!だから頑張ってたんだよ!
 でも、もういいよ。所詮お前は俺のことなんか好きでもなんでもないんだろ。彼女扱いが嬉しかっただけだろ!
 お前の方が最悪だろーが!」